正座の仕方

呼吸法を練習するには、座っても立っても、あるいは椅子に腰をかけても出来ますが、いずれの場合も姿勢を正しくすることが大切です。
先にも述べましたように、私たちの姿勢は左右の使い方の違いや日常に多くとる姿勢の為に歪んでしまっていることが少なくありません。そこで日本人になじみが深く、正しい姿勢を作り易い正座の仕方を述べます。膝の痛みなど正座が出来ない方はくれぐれもそのトラブルを解消されることを優先して頂き、決して無理はなさらないようにお断りしておきます。
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両膝の間は握り拳ひとつ分ぐらい開き、足先は左右どちらかの親指を上にしてを浅く重ね、足の裏と踵をよく開いてその上に腰を置きます。
肩はいくぶん後方に引き、腕は自然に下ろし、臍を少し上に上げるイメージで背骨を真っ直ぐにしてその上に頭をのせます。
目線は水平に前方におき、軽く顎を引いて鼻を臍の垂直線上にくるようにイメージします。
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呼吸法を行うときは、坐禅の時の手の組み方をすると良いです。右手を左の足の上におき、その上に左の手をのせて(右手の指の上に左の指が重なるように)両手の親指を自然に合わせます。この手の形を法界定印(ほっかいじょういん)といいます。組み合わせた手は、下腹部のところにつけ、腕と胸の間をはなして楽な形にします。両手の親指はかすかに接触させ、力を入れて押しつけたり、離したりしないようにします。
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このように正座が出来たならば、腰椎を前に出す気持ちで、気力を丹田に集めて、臍から上の力を抜いて呼吸を始めます。

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