呪いの言葉

何だか、恐ろしいタイトルになってしまいましたが、何気ない言葉が“呪いの言葉“になり不調の原因になってしまうことがあります。

以前、膝が痛いという訴えでいらしていた女性の患者さん。Aさん。
話を聞くとAさんは風景写真を撮ることが趣味で渓谷などをよく歩いているということです。
足場の悪場所などをよく歩いていたために太腿の筋肉が硬くなり、すねの骨(脛骨)に付く腱の柔軟性がなくなっていて膝痛を起こしていると説明しました。
太腿の筋肉や腱を柔らかくする施術をすると痛みがなくなり、歩行もスムーズになりました。

つい先日、Aさんがまた膝が痛いと脚を引きずって来院しました。

はじめは、撮影旅行に行ってずいぶん歩いたから以前のように太腿の筋肉が硬くなったのかな?と気にしていなかったそうです。

ところが、ご主人に「膝が痛いのは靭帯を損傷しているかもしれない。ひどくなると歩けなくなるぞ。」と言われたそうです。

その言葉を聞いてからAさんは次第に痛みが増して脚をひきずるようになってしまったと言います。

以前いらしたとき、Aさんは「歩けなくなったらどうしよう」と口にしていました。もともとAさんには歩けなくことに不安や恐怖を抱いていたのです。
膝の痛みがなくなって、その不安や恐怖を忘れていたのですが、ご主人の言葉で不安や恐怖がよみがえってしまったのでしょう。

ご主人は奥さんのことを心配するあまり言ったことですが、Aさんにとっては“呪いの言葉”になってしまったのです。

もう一度、Aさんの膝の痛みの原因を丁寧に説明して、施術をすることで幸い膝の痛みは少なくなり、脚も引きずらすに歩けるようになりました。

 

 

コメント

タイトルとURLをコピーしました